大学生にとって避けては通れない「就職活動」ですが、スムーズに就職先が決まるほど簡単なものではありません。
多くの就活生が、肉体的にも精神的にも追い込まれてしまい、就活に意義さえも見失ってしまうこともあるでしょう。
そんな「就活がしんどい状態」に陥ってしまった場合、どのようにして対処するべきなのでしょうか?
「就活がしんどいのは当たり前だから、頑張るしかない」と思う人もいるかもしれませんが、そのような根性論だけでは理想の企業からの内定は勝ち取ることができないのです。
ある程度の肉体的、精神的な余裕を持って就活を行うことができれば、面接なども緊張しすぎず対応することができますし、常に最善の選択をすることができるため、「今何をすべきか?」といった悩みを抱える必要もなくなります。
いかにして就活の「しんどい」を軽減できるかが、就活生にとって重要なポイントと言えるのです。
この記事では、そんな「就活がしんどい場合の対処法」について解説していきたいと思います。
目次
就活がしんどくなってしまう理由

大学生が就活をしていくと、必ずどこかで「しんどい」という気持ちに陥ってしまうものです。
具体的な「しんどくなってしまう理由」としては、以下のようなことが考えられます。
良い企業の倍率が上昇しているから
ここ数年は大学生の総数が上昇傾向にありますが、それに対して良い求人と言われる大企業の求人数はそれほど多くなっていません。
内定率自体は緩やかに上昇しているものの、良い企業に絞って考えると逆に難しくなってきているのです。
さらにネガティブな要因として考えられるのが、「ナビサイトがオープンの公募となったこと」です。
これによって、多くの人が応募できるようになり、必然的に良い求人は倍率50倍や100倍となってしまうのです。
倍率100倍の求人に応募したところで採用される確率は高くないので、精神的にしんどくなってしまうのです。
内定が決まらず自分に自信が持てなくなるから
就活をしていく中で、同じく就活を行っている友人たちが次々に内定を勝ち取っていくと、大きなプレッシャーとなっていき、しんどくなってしまうものです。
- 「なんで自分は内定をもらえないんだろうか?」
- 「もしかして自分は魅力がない人間なのかも」
そんな風に自信が失われていってしまいがちなのです。
就活にしんどくなり、精神的な余裕がなくなることで余計に内定がもらえにくくなってしまうといった負のスパイラルに陥ってしまう可能性もあります。
何が正解かわからないから
就活を始めた当初は、「自分は○○という企業に就職したい」、「○○関連の企業を希望する」というように理想を掲げて動き始めるのですが、就活をしていくとその理想を断念しなければならないことも多かったりします。
「○○関連の企業では内定が取れなかったから、希望とは違う業種に応募しよう」というように、いつしか希望する企業に就職するためではなく、「内定をもらうために就活してしまう」のです。
そんな理想と現実とのギャップのはざまで、「何が正解なのかわからない状態」となってしまうため、しんどくなってしまうのです。
応募書類を書いたり面接や適性検査対策などやることが多すぎるから
就活は思った以上にやるべきことが多いものです。
就活は企業へ面接に行くだけではなく、説明会の参加や応募書類の作成、面接対策、スーツや持ち物の用意、適性検査対策といったように、やるべきことが非常に多かったりします。
特に就活に対してポジティブな意識でいない人にとっては、こういった「やるべきこと」をこなすだけでしんどくなってしまうものです。
緊張することが多いから
企業での面接や適性検査はとにかく緊張します。
特に面接では、目の前に応募企業の人事担当者が複数人並びこちらの一挙手一投足をチェックしながら質問してくるので、その緊張感はとてつもなく大きいことでしょう。
なかなか内定がもらえず、何度も面接を繰り返さなければならない場合は、その都度緊張感を味わうこととなる為、大きなストレスを感じしんどくなってしまうのです。
就活がしんどい場合の対処法8選
もしも就活を始めてしんどさが現れてしまったら、我慢強く耐えるのではなくしっかりと対処することが重要です。
実際に就活生の3人に1人はそのしんどさから自己肯定感が著しく低下してしまいますし、7人に1人は鬱の症状に陥ってしまうと言われています。
基本的には、ほとんどの就活生が就活に対して辛さを感じているわけですから、まずは「辛いのは自分1人ではない」ということをしっかりと認識しておく必要があります。
その事実を認識した上で、以下のような対処法を実践してみましょう。
①ネット環境を遮断してみる
もしも就活に疲れてきたと感じたならば、1日~2日でもネット環境を遮断してみるという方法がおすすめです。
ネットを使える環境下だとどうしてもいろいろと調べてしまうので、余計に辛い気持ちに陥ります。
どうすれば就活が上手くいくかを検索し模索し続け、気が付けば5~6時間経ってしまったというケースも多くなります。
それだけ時間を掛けたにもかかわらず良い答えは出ず、ネガティブな感情だけが積もっていってしまうのです。
そういった負のスパイラルに陥らない為にも、「ネット環境を遮断する」という選択を実践するべきです。
長期間でなくてもその効果を得ることができます。
1日~2日でもデジタル機器に触れずに考えるだけで、考えがクリアになっていったり、感情をコントロールできるようになっていくことでしょう。
ネットという存在は、非常に便利ではありますが、便利であるがゆえに余計な情報まで入手できてしまうといったデメリットがあるのです。
②他者に相談する
自分一人で就活の悩みを抱え込んでしまうと、悩みに対する答えを導き出すことができず余計にしんどくなってしまう可能性が高くなってしまいます。
そんな時は、「他者に相談をする」という対処法を実践することがおすすめです。
ただし、誰でもいいから相談するのではなく、心を軽くしてくれたり適切なアドバイスをしてくれる人に相談をすることが重要です。
特におすすめなのは、以下の人たちです。
- 就活生仲間
- 数年以内に就活を経験した先輩
- OB/OG
- キャリアセンター
- 家族
- 就活エージェント
就活生仲間ですが、今では多くのサイトで情報共有がされています。情報の正確性に欠ける場合もあるので過度に信用しすぎない方がいいですが仲間と一緒に進めると心強いです。
先輩や家族に歳の近い人がいれば自身も就活の厳しさや辛さを経験しているので、共感をしてくれたり悩みに対する解決法などをアドバイスしてくれるはずです。
知り合いのOB/OGがいる場合には是非とも連絡してアドバイスをもらってみてください。私自身同じクラブの先輩にお話しを伺うことでかなり有益な情報を得られて心のストレスが軽減された経験をしました。
大学のキャリアセンターには毎年多くの人が相談に来ているので、同じような境遇の人にアドバイスをした経験があると思います。
また最近では転職だけでなく新卒の就活でもエージェントがいます。彼らは優れた知識や経験を持っているので相談をすることで一気に悩みが解消されるでしょう。
③自分という存在を見つめ直す
もしもしんどさが増してきてしまったのならば、面接以外の就活の行動予定を多少遅らせたり時にはキャンセルすることで、「自分を見つめ直す時間」を作ることも良い対処法だと言えます。
就活でしんどくなってしまうと、自分が置かれている現状すら把握できないほど余裕がなくなってしまうので、まずは「今自分はどういった状態なのか?」「これからどうすれば良いのか?」をじっくりと考えてみるのです。
もっと極端な言い方をすれば、「自分という存在を見つめ直す」と言うことです。自分はどういった人間で、「なぜ就活しているのか?」を考えることで、そこから先どのように行動すべきかが見えてくるはずです。
自分を見つめ直す具体的な方法は3つのステップでできます。
- 自分の好きなもの(心地いい状態)を可能な限り書く
- 好きなものを種類別に分ける
- なぜ好きになったのか原体験を考えてみる
もし好きなもので出てこなかった場合には”嫌いなもの”でやっても同様の効果を得られるので試してみてください。
④気晴らしをする
前述した通り、精神的な余裕がなくなることで余計に内定がもらえにくくなってしまうといった負のスパイラルに陥ってしまう可能性が高まります。
こういった負のスパイラルに陥らない為には、一度「精神的な落ち込みを断ち切ること」が必要となります。
就活中なんだから羽目を外さない方が良いという考えの人もいますが、もしもしんどくなってしまったのならば短時間でも気晴らしをしてリフレッシュした方が良いのです。
おすすめなのは、「スポーツをすること」と「自然豊かなパワースポットに行ってみる」ということです。
スポーツは、不安やうつなど様々なストレスに効果的であると言われていますし、ポジティブな感情が増えるという効果も認められています。
ジムで鍛えたり、フットサルをしたリ、ランニングをしたリすると、大汗をかいて疲れはしますが清々しい気分になりますよね。
明確に1つの効果が影響しているというわけではなく、「βエンドルフィン仮説」や「自己効力感仮説」「セロトニン仮説」など複数の仮説が考えられています。
また、自然豊かなパワースポットも精神的リラックス効果を得ることができるので非常におすすめです。
緑あふれる自然は、科学的にもリラックス効果が高いということが証明されていますし、パワースポットは科学的証明はされていないものの、神秘的な雰囲気によって精神的にポジティブな効果をもたらしてくれます。
スポーツをしたりパワースポットなどに行ったりするということは、非日常に身を置くことで、「就活に悩んでいる日常」から一時的に距離を置くことができるということでもあります。
精神的な落ち込みを一度でも断ち切ることができれば、きっとその後の就活をそれまでよりもスムーズに進めていくことができるはずです。
⑤音楽を聴く
音楽の力は非常に大きく、人生のあらゆる場面で勇気づけてくれたり癒したりしてくれます。
誰しもが音楽の力にポジティブな力を貰った経験があるのではないでしょうか?
アップテンポな洋楽を聴いてテンションを上げて気持ちを切り替えるのもおすすめですし、歌詞の染みる好きな日本のアーティストの応援ソングを聴いて気持ちを奮い立たせてみても良いでしょう。
「○○という曲のおかげで何とかあのつらい時期を乗り越えられた」という人も数多くいるはずです。
現代では、サブスク音楽配信サービスも数多く存在しますし、就活をする世代の人であればすでに何かしらのサブスクサービスを契約しているかもしれません。
やらなければいけないことが多くなかなか時間が作れないかもしれませんが、半日でも時間を作り、ゆっくりと好きな音楽や心に刺さりそうな曲を聴き込んでみるのも良いかもしれません。
そうすることで、きっと就活の不安や悩みを打破するパワーが貰える曲と出会えるはずです。
⑥新しい情報をインプットする
就活が上手くいっていなかったり、就活の大変さによって不安や悩みを抱えてしまうということは、今現在の自分のキャパを超えてしまっているということです。
キャパを超えている状態では、いかに自分の頭で考えようとも、なかなか良い解決策というものが見つからないものです。
そこでおすすめなのが、「新しい情報をインプットする」という方法です。
例えば、本を読みましょう。
話題となっているビジネス書でも良いですし、マインドに関する本でも構いません。
本を読み今まで自分が持っていなかった知識や考え方などをインプットすることで、発想の転換ができるようになったり、その知識を踏まえた上で決断ができるようになったりもするはずです。
もちろん、就活に関する本やYouTube動画などからエントリーシートの書き方や面接対策の知識を得ても良いでしょう。
そういったあらゆる知識が、面接で役立つ可能性もあるかもしれません。
⑦就活スクールを活用する
意外と知られていませんが、「就活スクール(就職予備校)」というスクールが日本にはいくつもあります。
この就活スクールは、エントリーシートの添削や模擬面接、模擬グループディスカッションなどを行います。
内定を取る為には、多くのライバルたちよりも好印象を与えなければなりません。
その為には、やはり就職に関するプロに自分の弱点をしっかりと見つけてもらい、克服するべきだと言えるでしょう。
費用面では、就活スクールやコースによって違いがありますが、一般的なコースで10万円程度、5回程度の指導で7万円程度とかなり高額ではありますが、その分確実に自分の弱点を明確にして改善させることができます。
また、月額制の就活スクールや、講座単位(エントリーシート添削1回2,000円、面接対策1回4,000円など)などがある就活スクールもあったりします。
こういったサービスも今では利用者が増えてきています。増えすぎて飽和する前に早めに登録して就職活動を楽に進めていきたいですね。
⑧ダイエットや筋トレ、美容に力を入れる
面接における最大の武器は、「外見」です。
もちろん顔の良さやスタイルの良さも重要ですし、清潔感も現代では必須のポイントとなります。
時代的には性別や容姿による差別がなくなるように外見を重要視しない採用方法なども行われていくかもしれませんが、現代においてはまだまだ外見や清潔感の長所は大きなプラスポイントとなります。
それゆえに、例えばダイエットをして2㎏~3㎏体重を落としたり、筋トレをして引き締まったスタイルにしたリ、美容に力を入れて肌をきれいに保つといった努力が意外にも大きなストロングポイントとなったりするのです。
そういった部分に意識が向くことで、「就活が上手くいかない」というネガティブな思考から抜け出すことができたりもします。
特に現在少し肥満気味の人であったり肌荒れが多い人などは、改善するだけでかなり印象が良くなるので非常におすすめです。
体を鍛えたいけどやり方がわからない方はこちらも参考に
まとめ
今回は、就活でしんどい場合の対処法について解説してきました。
就活は、様々な理由によって誰でもしんどさを感じてしまうものです。
- ネット環境を遮断してみる
- 他者に相談する
- 自分という存在を見つめ直す
- 気晴らしをする
- 音楽を聴く
- 新しい情報をインプットする
- 就活スクールを活用する
- ダイエットや筋トレ、美容に力を入れる
必要以上に頑張りすぎると余計に上手くいかなくなってしまう可能性もあるので、これらの対処法をしっかりと行っていくことが重要です。
辛いのは決して自分だけではありません。
もしも就活で内定が取れなかったとしても、人生が終わるわけではありません。
その時はまた時間を掛けて人生の計画を少し変えていけば良いだけです。
ぜひ気負い過ぎず、しんどさを上手にかわしながら就活を進めていきましょう。