皆さんの周りにも実際に転職して「やりがい」や「収入」を高めることに成功した人はいませんか?
そんな人が身近にいると、「自分も転職したいという衝動」が駆り立てられてしまうものです。
しかし、転職を成功させるためには、いかにそういった衝動をコントロールして計画的に転職計画を立て転職活動を進めていくかがとても重要だと言えます。
多くの人は、この「衝動」を上手にコントロールすることができずに、理想のキャリアからズレていってしまうのです。
ただし、コントロールが重要といっても、衝動をコントロールすることは意外と難しいのも事実です。
一体どのようにしてこの衝動を上手にコントロールすれば良いのでしょうか?
この記事では、そんな転職を成功させるために必要な「転職したい衝動」をコントロールする方法について解説していきたいと思います。
目次
転職したいという「衝動」はとても大きなパワー
「衝動に駆られる」という言葉があるように、人はふとしたことがきっかけで大きなパワーを発揮します。
人生に影響を与える素敵な出会いがあった
「衝動に駆られる」という言葉があるように、人はふとしたことがきっかけで心に大きなパワーが沸き上がります。
小見出し:人生に影響を与える素敵な出会いがあった
人との出会いによって人生が大きく変化するということもかなり多かったりします。
ある人は高校の歴史の先生の話の面白さから日本や世界の歴史に興味を持つようになり、考古学者を目指すこともあるでしょう。
またある人は、自分が病気を患い入院した時に優しく看病してくれた看護師さんに影響を受け、自身も看護師を目指すのです。
会社員として働いている時も、上司や社長、取引先など、ある人との出会いが自分の価値観を揺るがせると言ったこともあるはずです。
自分の考えを変えるくらいインパクトのある動画を見た
例えばふとTVを付けた時に流れたドキュメンタリー映像の主人公の職業や考え方などに感化されるといったこともありえるでしょう。
また、自分の仕事と同じジャンルの動画を勉強のため観ている時に、自分の考えている常識を超えた発想力や行動力で成果を上げている動画であった時なども、「自分もこうありたい」と衝動が芽生えるかもしれません。
人生のどんなタイミングでそういった動画と出会うかはわかりませんが、ネット化が進みユーチューブなどであらゆるジャンルの動画が観られるようになった現代では、そういった衝動が芽生えるほどのインパクトのある動画と出会う可能性は高いと言えます。
自分が知らなかった世界を知った
人は年を重ねると時間の流れが早く感じていきますよね。
30歳を超えると、学生のころと比べて1年があっという間に過ぎていってしまうものです。
これは、「ジャネーの法則」というもので具体的に説明されています。
この法則によれば、5歳の人にとっての1日は、50歳の人にとっての10日にあたるわけです。
なぜ年を取ると時間経過が早く感じるのか。
その答えは、「経験したことがないことが減ってしまうから」です。
新鮮な経験は、強烈な印象として脳に刻まれ、濃密な時間を過ごすことができますが、毎日同じ仕事を繰り返すといった新鮮味が全くない暮らしでは、あっという間に時が過ぎていくわけです。
そういった意味でも、自分が知らなかった世界を知ることで強い衝動が生まれる可能性は高いと言えるでしょう。
「経験したことがない世界」というのは、脳に強い刺激を与えるのです。
心を深く傷つけられ、現状から逃げ出したくなった
なんとなく仕事がつまらないと感じていたり、結果が出ない日が続いたりする場合は、それほど「転職したい」という衝動を一気に感じるといったことはありません。
しかし、上司や同僚からの言動や行動によって心を深く傷つけられたりすると、「とにかく今すぐにでもここから逃げ出したい」という衝動が芽生えてしまうものです。
例えば1年365日の中の364日間は平凡な毎日だったとしても、たった1日深く傷つくような出来事があっただけで、「転職したい」という強い衝動が芽生えます。
こういった短時間での衝動は非常に強力で、会社の帰り道で本屋に寄り退職書類を購入し自宅で記入捺印し、翌日には退職願を提出してしまうといった可能性もあるのです。
強い衝動は完全に思考を転職に切り替えさせてしまうので、会社側から引き留められても意見を変える可能性は低いと言えるでしょう。
大きな嫉妬心が芽生えた
嫉妬心というものは、非常に大きな力を生み出します。
恋愛などではその嫉妬心が憎悪に代わり、大きなトラブルに発展してしまうこともありますが、仕事の場合にはライバルとして切磋琢磨する要因になるか、「この人の傍で働きたくない」と転職を考えるかのどちらかになるパターンが多かったりします。
前者のような心理になればポジティブな影響となりますが、後者のような心理になってしまうと衝動性が強くなり、転職したい欲も必然的に高まってしまいます。
転職においては衝動がネガティブに影響してしまう可能性が高い
前述したように、心に大きな影響を及ぼすきっかけがあると、「動き出したい」という衝動が芽生えるのです。
その衝動は時に人生に大きな影響を及ぼすほどのパワーがあり、人生における「ターニングポイント」となることもあるのです。
しかし、影響を及ぼすのは決してプラスの影響だけではなく、動き方によってはマイナスの影響も出てしまいます。
そう、衝動で転職したことによって、プラスの影響が出る場合もあれば、「転職失敗」というマイナスの影響が出てしまうことだってあるわけです。
順調にキャリアを積み重ねていて、スキルもUPしていたにもかかわらず、全く違う職種の仕事に興味を持ち勢いで転職したものの、その仕事への適正がなく結局元の職種に戻ることになったというケースもあります。
元の会社には戻ることができず、同業種の違う会社に転職はしたものの、仕事内容も微妙に違い立場も平社員から再スタートとなってしまうわけです。
それまで積み重ねてきた何年もの時間が無駄になり、キャリアプランも一気に崩れてしまうのです。
他にも、どうしても納得ができないことに関して上司と言い合いになり、勢いで退職願を出してしまうと言ったこともあります。
大抵は次の日になれば衝動が収まり、上司の方からも関係修復の席を設けるはずですが、それまでに不信感などが積もっていると、衝動のパワーも大きく転職の流れを止められないケースもあったりします。
結局転職した会社は思っていたほど良い条件ではなく、「転職しなければ良かった」と後悔してしまうのです。
衝動がマイナスに影響しない為には、衝動をコントロールする必要があると言えます。
転職を成功させるためには、「衝動をコントロールする」ことが重要
衝動が自分の中に起きるタイミングは、誰にも分かりません。
転職活動中に新たな衝動に駆り立てられ、計画を変更してしまう場合もありますし、衝動によって「転職しよう」と転職活動を始める場合もあるでしょう。
しかし、このどちらの場合においても、「コントロールすること」が非常に重要になるのです。
前述した通り、衝動はとても大きなパワーなので、自分でコントロールできず物事を進めてしまいがちです。
自分をコントロールできずに物事が進むと、のちに「後悔」という感情が芽生える確率が高くなってしまいます。
もちろん、衝動によって行動したことにより、成功に結び付く可能性もあるのですが、冷静な判断ができない以上、その成功確率は低くなってしまうはずです。
人間にとって「衝動」は決して悪ではない
人間にとって「衝動」はとても大事なものです。
「善は急げ」や「思い立ったが吉日」という言葉があるように、その場で思いついたことや浮かんだ考えは、非常に革新的で創造性に溢れたものである可能性も高いのです。
心理学の研究などでも、「衝動性」が認知機能にポジティブな影響を与えることが分かっています。
衝動性の高い人は、基本的に頭の回転が早いという特徴があったりもします。
仕事においても、衝動性が高いことでポジティブな結果を生み出すケースも多かったりします。
ある程度正確性があれば十分(完璧でなくてもOK)でスピードが求められる仕事である場合には、衝動的にスピードのある行動が起こせることで結果を出すことができます。
正確な作業を求められる仕事であれば衝動性が裏目に出てしまう可能性が高くなりますが、それ以外のケースではプラスに働く可能性の方が高くなるのです。
衝動をコントロールする方法
転職を成功するために必要な「衝動をコントロールする方法」としては、「自分の理想のキャリアを書き出しておく」ことと、「衝動によって変化するキャリアを書き出す」という2つの方法を実践することです。
自分の理想のキャリアを書き出しておく
多くの人は、3年後、5年後、10年後にどのような自分でいたいのか頭の中でイメージをしているかと思います。
「3年後くらいまでに新たな資格を取って転職をして、経験を積み10年後までには独立したい」
「今の会社で5年間くらい十分な実力と経験を積み重ねてから、ステップアップ転職をしたい」
このように、人それぞれイメージがあるはずです。
そんな仕事に関する理想のイメージを、「書き出しておく」のです。
できるだけ細かくイメージを書いておくとより役に立つ情報となるでしょう。
また、理想のキャリアとはいっても、「夢」に近いものを書き出すのではなく、「頑張れば実現できそうなキャリア」を書き出しましょう。
衝動によって変化するキャリアを書き出す
様々なきっかけによって生まれた衝動に正直に行動をすると、キャリアのプランは確実に変化することになるでしょう。
自分の理想のキャリアを書き出したら、次に「衝動のまま転職という行動に移し変化したキャリアプラン」を書き出してみるのです。
「できるだけ早く○○の業種に転職をして3年後までに一人前になる」
「半年後までに○○の資格を取って希望の職種に転職をする」
「今すぐ転職活動を開始して、○○さんのように情熱を持ちながら仕事をする」
このように、できるだけその衝動によって転職することで起こる未来のキャリアを書き出すのです。
書き出した2つのキャリアプランを冷静に判断してみる
衝動を感じる前のキャリアプランと、衝動を感じた後のキャリアプランの2つを書き出したら、その場で見比べるのではなくある程度の時間を置いてから見比べてみましょう。
例えば、一晩寝て朝起きて目を覚まし、朝食を食べてから眺めて比較してみるのも良いかもしれません。
重要な判断を下す際には朝が適していると言われているので、必ず朝行うようにしましょう。
「どちらがより幸福になれるのか」
「どちらが現実的に収入を上げられるのか」
「実現可能なキャリアプランはどちらなのか」
これらの視点で2つのキャリアプランを比較してみると、実際にどちらのプランを選ぶべきかが見えてくるはずです。
大抵の場合は、衝動で変化したキャリアプランよりも、それ以前に計画していたキャリアプランの方が現実的に成功しやすいプランになっていることでしょう。
衝動によって選択した行動は、自分の願望が強く影響していて、現状やクリアしなければならない問題点などを考慮していないケースが多かったりします。
それゆえに、冷静に両者を見比べた場合には、高い確率で以前に計画していたキャリアプランの方が幸福度が高くなるはずです。
もしも時間を掛けて何度か比較しても「衝動で変化したプラン」に現実的な成功の可能性を感じるのであれば、そちらの選択を選ぶべきだと判断できることでしょう。
このように、「紙に書き出し朝に比較する」という方法を実践できれば、必然的に選択すべきことが分かるので、衝動をコントロールすることができるのです。
まとめ
今回は、転職を成功させるために必要な「転職したい衝動」をコントロールする方法について解説してきました。
- 衝動のパワーはとても大きなパワーを持っている
- 衝動によって転職してしまうと、転職を失敗してしまう確率が高い
もしも「転職したい」という衝動に駆り立てられたのならば、「書き出した2つのキャリアプランを冷静に判断してみる」という方法を実践して、その衝動が本当に良い選択肢なのかを確かめてみましょう。
きっと冷静に判断することができ、正しい判断を下すことができるはずですよ。