仕事における「経験」はとても重要なものですが、その業種自体が縮小傾向になったりステップアップの出来ない状況が続く場合には、時に経験があっても転職をするという選択肢が有効になることもあったりします。
しかし、実際に今まで経験したことがない異業種への転職となると、「果たしてちゃんと働けるのだろうか?」と不安になってしまいますよね。
そして、異業種への転職適性があるかどうかを見極めるのと同じくらい重要なのが、しっかりと異業種へ転職するメリットとデメリットを事前に把握するということです。
この記事では、そんな異業種への転職前に必ず確認すべき「メリットとデメリット」について解説していきたいと思います。
目次
異業種へ転職するメリット
それでは、実際に異業種へ転職することで得られるメリットから挙げていきましょう。
新たな挑戦となる為、新鮮な気持ちで仕事ができる
長年同じ業種で働いていると、どうしてもマンネリが生じてしまうものです。
特に業種自体の伸びしろがなく減少傾向であったり、一向にステップアップができない状況が続いていると、なかなかモチベーションを保つのが難しくなるものです。
しかし、異業種へ転職すれば、仕事のすべてが新鮮で高いモチベーションで仕事を進めることができるようになるでしょう。
新たな人脈を増やすことができ、将来に繋がる
同じ業種で長年働いていると、一定の年数が経った後はなかなか人脈が広がっていかないという状況になりがちです。
人脈は仕事をしていく上でとても重要で、人脈を広げたことによって運命的な人物と出逢うことができ、人生自体が好転していくということも十分いあり得ます。
異業種に転職するということは、そこで出会うすべての人が新たな人脈となるわけですから、一気に人脈を広げることができるのです。
個人の能力を上げることができる
ある特定の業種で働き続けると、その業種に必要なスキルは伸ばすことができますが、それ以外のスキルを伸ばす機会があまりないため「個人としての能力」を上げることができないものです。
個人としての能力を全体的に挙げることができれば、人間として成長できている実感をすることができます。
年収を上げられる可能性がある
業種や職業によって平均年収に大きな差があったりしますが、もしも転職前の業種が比較的平均年収の低いのであれば、異業種への転職によって年収をUPさせる可能性も高くなります。
転職する業種によっては前職よりも50万円以上年収が上がるケースもあるので、生活水準をワンランク上げることも可能となるのです。
柔軟な考え方ができるようになる
同じ業種で長年働いていると、考え方が凝り固まってしまう可能性が高く、新しい考え方を受け入れる「柔軟さ」がなくなってしまいがちです。
しかし、異業種へ転職すると前職と同じような考え方が通用しない場面が増える為、必然的に柔軟に物事を考え対応していくこととなります。
何度も柔軟に考え行動することで、凝り固まった思考も次第に柔軟性が出てくるのです。
異業種へ転職するデメリット
異業種へ転職する場合、それまでの経験やスキルが全く通用しないケースが多々出てくるため、思った以上に苦労する可能性もあります。
ここからは、そんな「異業種に転職するデメリット」を挙げていきましょう。
経験がないので思ったような成果を出せない可能性がある
異業種へ転職するということは、全く経験のない仕事をするということなので、思っている以上に成果を出すことができないといった可能性があります。
転職した業種への適正がない場合は、例え仕事に慣れてきたとしても成果を上げることができない為、完全に自信を喪失してしまうこともあり得ます。
慣れるまでは精神的にも肉体的にもキツイ
経験のない仕事をする以上、慣れるまで時間が掛かるというのは仕方ないことではありますが、慣れるまでの数ヶ月間は精神的にも肉体的にキツくなってしまうでしょう。
この期間は多少お金を掛けてでも心と身体をリフレッシュする工夫が必要だと言えます。
年収が下がる可能性がある
異業種への転職は、年収を上げられる可能性がある反面、年収が下がってしまうリスクがあるのも確かです。
しかし、もしも転職前の業種よりも将来性があり、労働環境が良いのであれば、一時的に年収が下がったとしても結果的に転職成功と言えるかもしれません。
生活リズムが崩れる可能性がある
人間は長年過ごしてきた生活リズムが崩れると精神的にも肉体的にもきつくなってしまう可能性があるものです。
起床時間や通勤方法、仕事を終える時間に帰宅方法、休日などが前職と違えば違うほど生活リズムに慣れるのに苦労するはずです。
まとめ
今回は、異業種への転職前に必ず確認すべき「メリットとデメリット」について解説してきました。
異業種へ転職するメリットは以下の通り。
- 新たな挑戦となる為、新鮮な気持ちで仕事ができる
- 新たな人脈を増やすことができ、将来に繋がる
- 個人の能力を上げることができる
- 年収を上げられる可能性がある
- 柔軟な考え方ができるようになる
異業種へ転職するデメリットは以下の通り。
- 経験がないので思ったような成果を出せない可能性がある
- 慣れるまでは精神的にも肉体的にもキツイ
- 年収が下がる可能性がある
- 生活リズムが崩れる可能性がある
もしも異業種への転職を本気で考えるならば、ぜひここで挙げたメリットとデメリットをしっかりと理解してから実行するようにしましょう。