転職は実際にしてみないと成功するかどうかわからないため、なかなか勇気のいる決断となりますよね。
もしも失敗してしまったらと考えるのは当然のことですし、失敗してしまったらもろに人生に影響が出てしまうので、慎重にならざるを得ないものです。
しかし、実際に理想の人生を送る為には転職を成功させることが何よりの近道となる場合も多いですし、「転職しよう」と行動するその勇気を持っている人だけがその幸福感を手に入れられるのも確かです。
「転職を成功させるための方法」は何よりも大事ですが、転職を成功させようという強い意志を持つためには「転職を成功することで得られるメリット」も明確にしておく方が良いと言えるでしょう。
この記事では、そんな「転職成功で得られるメリット」と「現状維持バイアス」について解説していきたいと思います。
目次
転職成功で得られるメリット
転職を成功させると、それまでに得られなかったことを手に入れることができるようになります。
それでは、さっそく「転職成功で得られるメリット」を挙げていきましょう。
収入が上がる
働いている人のほとんどが、「生活するために働いている」ので、年収が50万円~100万円上がればかなり幸福感を案じるはずです。
単純に月に使えるお金が今よりも4万円~8万円程度上がるわけですから、生活レベルが確実に1つ上がることでしょう。
- 毎週末家族で外食をする
- 数ヶ月貯めて家族で旅行に行く
- 高性能の家電を購入する
- 普段買う食材をワンランク上のものにする
- 半分を生活に使い、もう半分を貯蓄に回す
このように、使い方はその家庭により違うかと思いますが、かなり暮らしの満足度や幸福度は上がるはずです。
同じ職種の企業であっても、中小企業から大手企業に転職できれば年収50万円以上のUPも現実的に可能ですし、着実にスキルと経験を挙げているのであれば管理者として転職することも可能となり、100万円規模の年収UPも十分に可能となります。
転職によって収入が上がるということは、転職成功で得られる最大のメリットの1つであると言えるでしょう。
休日が増える、労働時間が減る
もしも週休2日制出ない会社で働いていたり、祝日も出勤するような会社で働いている人が完全週休2日制(祝日も休み)という会社に転職したのならば、かなりの幸福感を味わえるはずです。
休みが増えるということは、家族と過ごす時間を増やせたり、自分の趣味に没頭する時間も増やせるということですから、人生をより楽しめるようになることでしょう。
また、残業がないなど労働時間が前の会社よりも明らかに少なくなった場合も、かなり大きな幸福感を味わえるはずです。
一昔前までは、月に30時間を超える残業をする人も多かったですが、これも働き方改革によってかなり改善されてきています。
現在では残業が月に10時間以内という企業も増えてきています。
転職することでそういった労働時間の短い企業で働けるようになるのです。
それまで行動することができなかった時間帯に街を歩くことができたり、友人や同僚との遊びにも参加できるようになるなど、かなり毎日が充実することでしょう。
通勤時間が短くなる
日本おいて「通勤時間」はかなり大きな問題と言えますよね。
総務省統計局の調査によれば、全国の通勤時間平均1時間19分となっています。
これは片道換算すれば約40分掛かっているということになります。
通勤時間に1時間20分程度使っている人は非常に多く存在しているわけですが、あくまで平均であって1時間以内の通勤時間の人も同じように多く存在するわけです。
もしも収入や労働時間などの待遇面はそれほど変わらなかったとしても、通勤時間が大幅に少なくなるようならば、それは転職成功であると言えるでしょう。
毎朝満員電車で通勤するのは、時間が掛かるだけでなく肉体的にも精神的にも大きな負担になってしまいますし、車で通勤するにも通勤ラッシュの渋滞に毎日巻き込まれて多大な時間を無駄にし、イライラしてしまうはずです。
もしも1時間20分ほど掛かっていた通勤時間が30分~40分程度になったとしたらどうでしょうか?
たった40分程度ではありますが、平日10日分で400分(約6.5時間)、平日100日分で4000分(約66時間)もの時間が自由に使えるようになるのです。
5年、10年という長いスパンで考えれば、これがどれほど素晴らしいことなのかを理解できるでしょう。
人間関係が良好になる
もしも現在働いている会社での人間関係が良好ではなく、問題が生じている状態であるならば、思い切って転職してみるのも悪くない判断だと言えます。
どの会社に転職しても人間関係のストレスは感じてしまいますが、ハラスメントを受けていたり、異動の可能性や改善の余地がほとんどないのであれば、やはり転職という選択肢が一番現実的に有効な手段となるでしょう。
仕事や人生において人間関係は幸福度を左右する大きなポイントとなるので、転職し良好な人間関係を築けるのであればそれは転職成功と言えるはずです。
例えば心理学の三大巨匠の1人であるアルフレッド・アドラー氏は、「人間の悩みはすべて人間関係にある」と言っています。
プライベートにおいても人間関係は重要ですが、仕事においても非常に重要なのです。
アドラー氏は、「共同体感覚を持つことが重要である」とも提唱しています。
具体的には、「他者貢献」「他者信頼」「自己受容」です。
他者に貢献することで自分も満足度が増し、相手も幸せになりますし、完璧な人などいないということを理解し他者を受け入れることで心の壁を取り払うことができます。
また、自分自身には価値があると自分を認めてあげるということも重要です。
これらを意識して過ごせば、人間関係を円滑に進められる可能性が高まります。
しかし、前述したようにハラスメントを受けていたり、関係性に改善の余地が全くないのであれば、「他者貢献」「他者信頼」「自己受容」を意識しても意味がないでしょう。
転職してフラットな人間関係からリスタートし、この3つの意識を高めながら仕事をすれば、きっと良好な人間関係を築くことができるはずです。
人脈や視野が広がる
例えば同業種への転職であっても、新たな場所で働くことで人脈を広げることができます。
もちろん、前職を退職する際に「立つ鳥跡を濁さず」の意識を持ち円満退職をする必要があります。(トラブルを起こして辞めてしまうと人脈を狭めてしまう)
長年1つの会社で働き続けるということも非常に素晴らしいことではありますが、やはり人脈は狭くなりがちです。
そういった意味では、何度かステップアップの転職をしている方が良い人脈を持つことに繋がると言えるでしょう。
また、人脈だけでなく視野も広がるというメリットもあるでしょう。
1つの会社で働き続けてしまうと、「井の中の蛙大海を知らず」という言葉のように、視野が狭くなってしまいがちです。
そういった人の中にもしっかりとアンテナを張って様々な情報や知識を得ている人もいますが、なかなか1つの会社にいながら視野を広く持つのは難易度が高いものです。
転職をすると、必然的に視野が広がります。
以前の会社にいたら体験できないようなことも経験できるでしょうし、新たな知識を得ることもできるでしょう。
転職成功で得られるメリットだけでなく「新たに負ってしまうデメリット」もしっかりと考慮する
転職が成功したかどうかは、本人の価値観によって変わってきます。
例えば「収入を上げたい」という強い目的があれば実際に年収が50万円でも上がれば転職成功だと判断できるでしょうし、「休日を今よりも増やしたい」「勤務時間を短くしたい」という目的を転職することで達成できればそれは成功と言えるはずです。
ただし、仮に年収が上がっても労働環境が良くなければ転職成功と言い切れませんし、休日が増えたり勤務時間が短くなったとしても給料が少なくなってしまっては転職成功とは言い切れないというのが現実かと思います。
そうならない為にも、「転職することで得られる部分」だけでなく、「転職することで新たに負ってしまうデメリット」もしっかりと考慮する必要があると言えます。
絶対に譲れない部分をクリアしつつも、なるべく今働いているよりも良い条件の会社に転職するような意識で行動することが重要なのです。
転職することで負ってしまうデメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。
転職に失敗してしまうと大きくキャリアダウンしてしまう
もしも転職した会社が思ったよりも収入や労働環境、福利厚生面で良くなかったり、上手く馴染めなかったりした場合は、再転職も視野に入れなければなりませんよね。
短期間に再転職をしてしまうと、キャリアが傷ついてしまう危険性があります。
将来的にさらなるステップアップを望み転職しようとしたときに、転職回数の多さがマイナス要素となってしまうかもしれないのです。
「この人は忍耐力がないのかな?」
「仕事に対する責任感が薄いのでは?」
採用担当者にそういったイメージを持たれてしまう可能性があるでしょう。
仕事を覚えたり人間関係の構築に大きな労力が必要
転職をすると、たとえ同業種であっても仕事内容を新たに覚え直さなければなりません。
また、同僚や上司、取引先などもすべてがゼロスタートとなるので、人間関係も新たに構築しなければなりません。
まだ20代や30代前半であれば比較的スムーズに慣れることができますが、35歳以上となるとプライドが邪魔をしてしまったり、転職先で年下の社員が多く馴染みにくかったりもするでしょう。
転職した人の中には、この最初の1ヶ月~2ヶ月の期間で仕事と人間関係に順応することができずに退職をしてしまう人もいるのです。
「現状維持バイアス」をいかに打破して転職活動を始められるかが重要
人間には、「現状維持バイアス」というものがあるものです。
これは、「変化を受け入れたくない」という心理現象のことです。
例えば、決して環境の良い会社ではないので、「転職した方が絶対に良い」と頭ではわかっているのにもかかわらず、なかなか実際に転職活動ができないのは、この「現状維持バイアス」が関係しているものと思われます。
「これまで頑張ってきたんだからもう少し頑張ってみよう」
「いつか環境が改善されるはず」
このように、様々な理由を付けて変化をしないように自分自身に働きかけてしまうのです。
しかし、現実的には転職した方が明らかに酔いというケースが多く、いかにこの「現状維持バイアス」を打破するこ都ができるかが、幸福度の高い人生を送る上で重要となってくるのです。
給与や休日、人間関係の問題点などを紙に書き出し、客観的に判断してみる
人間は頭の中で考えるだけでは物事を客観的に判断しずらかったりします。
この問題を解決するために、紙でも良いですしPCやスマホのメモ帳でも良いので書き出してみるという方法が非常に有効です。
書き込んだり打ち込んだ情報を見ることで、客観的に自分のことを判断できるようになるのです。
今後環境が変化しないとどうなるのか、5年後など近い未来を想像してみる
この方法も自分の将来を客観視するためには重要な手段だと言えます。
転職をしない自分を想像することで、「転職しなければ」という感情がより強くなるはずです。
「転職エージェントに登録するだけしてみよう」というように、「小さな一歩」をまず行う
心理学では「スモールステップ」と呼んでいますが、小さな一歩をいくつも設定することで、その都度達成感を得ることができ、さらに挑戦するモチベーションを得ることができます。
転職エージェントに登録するだけではなく、例えば「求人雑誌を購入しよう」でも良いですし、「1週間に1回ネットで求人をチェックするようにしよう」という小さな一歩でも構いません。
そういった小さな目標をクリアしながら、「新たに資格を取得しよう」「希望の条件の求人があったら応募をしてみよう」という大きめのステップを設定しクリアさせていくのです。
これらの方法を実践できれば、自分にかかった「現状維持バイアス」を打破できるかもしれません。
今よりも幸福になる為には、必ず勇気と行動が必要であるということをしっかりと理解し、「現状維持バイアス」の打破に取り組むべきなのです。
ノーリスクハイリターン!転職活動によって得られるもの
転職を成功させることで得られるものについて説明してきました。またデメリットも意識することの大切さや、現状維持バイアスについても説明してきました。
やはり転職は少しリスクがあることも事実です。自分が絶対に成功すると思った転職でも結果数年後に後悔することもあるでしょう。
ただし、だからといって転職に対して準備をしておかないのは、先行きの読めない現在において大きなリスクであると言えるでしょう。
転職自体はリスクも含みます。でも転職活動自体はノーリスクです。またプロの人材コンサルタントからカウンセリングを受けることができます。
自分のキャリアに対して第三者から意見をもらえる機会はなかなか少ないと思います。ただ転職エージェントのプロの人材コンサルタントからのアドバイスは完全に無料で受けることができます。
転職活動は完全にノーリスクハイリターン。まずは数個の転職エージェントに登録することからおすすめします。
まとめ
今回は、「転職成功で得られるメリット」と「現状維持バイアス」について解説してきました。
・収入が上がる
・休日が増える、労働時間が減る
・通勤時間が短くなる
・人間関係が良好になる
実際に転職をしてこのようなメリットを得るためには、いかに「現状維持バイアス」を打破するのかが重要です。
ぜひ今よりも幸せな暮らしをするために、勇気ある一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?