就活に関する情報の中には、「資格を持っていないことが理由で選考で不利になるようなことはない」という内容が多かったりします。
確かに、資格がないことが直接的な要因となって選考を落とされることはないので、半分は正解と言えます。
しかし、例えば選考を争うライバルがその業種に関する資格を持っていたのならばどうでしょうか?
直接的には関係なくても、ライバルのポイントは高くなり、自分が選考を落とされる確率は必然的に高くなってしまうことでしょう。
それでは、その逆はどうでしょうか?
もしも他のライバルが持っていないその業種の資格を持っていたとしたならば、きっと選考を有利に進めていけるはずです。
この記事では、そんな「就活前に取得すると有利になる資格」や「資格ごとの難易度や活用できる業種」について解説していきたいと思います。
目次
就活前に取得すると有利になる資格
これから本格的な就活を始める学生は、どのような資格を取っておけば良いかわからないケースも多いことでしょう。
まずは自分が目指したい「業種」を明確にする必要がありますが、その後は「どんな資格を取っておけば就活に有利になり、就職後の活躍にも繋がるか」を考えるべきです。
それでは、ここからは具体的な「就活前に取得すると有利になる資格」を挙げていきましょう。
TOEIC
この資格は業種にかかわらずかなり好印象を与えられる資格(スコア)の一つです。
正式な資格ではなく、あくまで「スコア」なのですが、この点数が一定上であれば就活を有利に進めていけるはずです。
難易度としては、平均点は600点前後である場合が多く、またリスニングパートよりもリーディングパートの方が難しいと言われています。
大学生の平均点数が「574点」ということを考えると、中学校、高校の時点からしっかりと勉強しておかないと就活で有利になるような点数は取れないと言えるかもしれません。
基本的には、「650点以上」が履歴書に記載すべき点数だと考えられています。
簿記資格
簿記資格と言えば、「日商簿記資格」ですよね。
特に2級以上の日商簿記資格を習得していれば、就活で好印象を与えることができるはずです。
金融業界や総合商社、コンサル業界、業種問わず経理業務を行う部署への就職に有利な資格と言えます。
難易度としては、日商簿記2級の合格率が約20%程度とかなり難しい資格の一つです。
FP(ファイナンシャルプランナー)
FPは、税金に関する知識や節税、投資、住宅ローン、不動産、教育、老後、相続といった様々な「お金に関するエキスパート」であることを示す資格です。
資格には、国家資格である「FP技能士」と民間資格である「AFPとCFP」があります。
FP技能士2級は、国家資格でありながら合格率が25%~30%と比較的取得しやすい資格と言えます。
また、AFPも35%~40%の合格率があり、取得しやすい資格と言えます。
しかし、FP技能士と並ぶ最高難易度のCFPに関しては、合格率としては、6科目すべてを合格する人はわずか7%程度とかなり難易度の高い資格となっています。
また、これらの資格は「実務経験が必要」となるケースがほとんどなので、学生時代にアルバイトなどで実務経験を積む必要もあります。
宅建(宅地建物取引士)
不動産関係の業種に就職するならば、「宅建(宅地建物取引士)」の資格は非常に有利になるはずです。
また、金融業や保険業界においても宅建士の需要は高いと言えます。
国家資格だけあってその合格率は15%前後とやや高い難易度となりますが、努力さえすれば大学生でも現実的に取得可能な資格であるため、おすすめの資格と言えるでしょう。
MOS(Microsoft Office Specialist)
業務にPC操作が必須となっている現代において、MOSの資格を持っているというのは大きなメリットと言えます。
ExcelやWord、PowerPoint、Access、Outlookといったオフィスツールを使いこなせることは、一定レベル以上で業務をこなせる証となります。
「MOSスペシャリスト」で約80%、「MOSエキスパート」で約60%と、比較的取得しやすい資格ですし、どの業界でも役立つスキルであるため、ぜひ在学中に取得しておくべきです。
どの資格も十分な勉強時間が必要となりますが、大学1年生、2年生からしっかりと準備することで、現実的に取得可能であると言えるでしょう。
まとめ
今回は、「就活前に取得すると有利になる資格」や「資格ごとの難易度や活用できる業種」について解説してきました。
- TOEIC
- 簿記資格
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- 宅建(宅地建物取引士)
- MOS(Microsoft Office Specialist)
就活をする際に、これらの資格を持っているだけで有利に進めることができるはずです。
ぜひライバルたちから一歩リードするために、これらの資格取得を目指してみてはいかがでしょうか?