一昔前は、「年功序列」や「終身雇用」が当たり前でした。
”大きな企業入ればとりあえず安心できる”。そんな時代だったのです。
しかし、時代は変わり年功序列や終身雇用を採用している企業はかなり少なくなってきています。
近年は、年齢や勤務年数ではなく、個々のスキルが試される時代になってきているのです。
このようなことから、スキルや知識を得るために資格を取得する人が増えてきました。
この記事を見ている人の中にも、
「ビジネスに繋がる資格を取得したいな」
そう思っている人がいるでしょう。
そこで今回は、社会人に人気の資格を難易度別に紹介していきます。
目次
社会人に人気の低難易度資格ってどれ?
まずは、社会人におすすめの低難易度資格から詳しく見ていきましょう。
運転免許
運転免許というのは、「社会人にとって必須の資格」と言っても過言ではないほど重要な資格です。
中には、運転免許を採用必須条件としている会社もあります。
都心部に住んでいる人の中には、
「普段車に乗らない」
「そもそも車を持っていない」
このような理由で運転免許を取得せずに社会人になってしまう人もいます。
しかし、
- 車で営業先を回る
- 荷物を車で運ぶ
というケースも決して少なくないため、できるだけ早めに取得しておくことをおすすめします。
簿記検定
仕事をする上で、お金に関する知識は必須です。お金に関するスキルと知識をアピールするために役立つのが、簿記検定なのです。
簿記検定を持っておくことで、経理部や総務部への就職や転職がかなり有利になります。またビジネスでBSやPLが読めることは必須のスキルと言えます。
私自身も、マーケティング、新規事業開発で仕事をする際には現実的にスキルとして必要不可欠なものとして鍛える必要がありました。
また、一度取得すればその資格は生涯有効となりますので、人生のリスクヘッジとしても有効活用することができます。
簿記検定には、
- 1級
- 2級
- 3級
があるのですが、ビジネスで有効活用していきたいと考えているのであれば3級以上、資格として履歴書に書いていて威力を発揮させたいのであれば2級以上を取得しておくようにしましょう。
ビジネス実務法務検定
ビジネス実務法務検定は、ビジネスにおける法律の知識を身に着けられる資格です。
ビジネスに関する法律を知らないと、クライアントとトラブルになってしまったり、会社に損害を与えてしまったりする可能性が高くなります。
この資格を取得し、ビジネスにおける法律の知識を身に着けることができれば、リスクやトラブルを未然に回避しながら、業務を遂行していくことが可能になるのです。
また、ビジネス実務法務検定を取得しておくことで、管理職へのキャリアアップがしやすくなりますので、
「今よりも更に上を目指したい」
そう考えている人は挑戦してみてください。
FP技能検定
働き方改革や老後2000万円問題などが浮上している昨今では、「お金」に関する注目度が高まってきています。
このような背景もあり、FP技能検定の需要もかなり上がってきているのです。
FPというのは、ファイナンシャルプランナーの略称です。
この資格を取得することで、お金に関するアドバイスが行えるようになります。
また、FPには民間資格と国家資格があります。
今回紹介するFP技能検定は国家資格となり、試験に合格することで「FP技能士」を名乗れるようになります。
主に金融業界や不動産業界で推奨されることの多い資格ですが、その他の業種でも重宝されやすいと言えますので、更なるキャリアアップを目指したいと考えている人はチャレンジしてみてください。
MOS
現代のビジネスにおいて、パソコンはもはや必須アイテムです。
パソコンのスキルや知識をアピールするのに有効なのが、MOSという資格です。
MOSというのは、マイクロオフィススペシャリストの略称で、
- ワード
- エクセル
- パワーポイント
などに関するスキルや知識をアピールすることができます。
マイクロソフトが提供する「office」関連のツールは、ほとんどの企業で使用されています。
このようなことから、MOSを取得しておくことで、転職活動を有利に進めることも可能になるのです。
秘書検定
秘書検定も、社会人から人気の高い資格と言えます。
「秘書になるつもりは一切ない」
と考えている人も多いと思いますが、秘書検定はビジネスマナーが身についていることを証明するための資格とも言えます。
30代や40代、あるいはそれ以上の年齢の社会人でも、意外とビジネスマナーを知らないことが多いため、秘書検定を取得しておくだけで周りと差別化できる可能性が高くなるのです。
TOEIC
「グローバル企業で働きたい」
「英語を活かした仕事をしてみたい」
そう考えている人には、TOEICがおすすめです。
TOEICというのは、厳密にいうと資格ではなく英語力を測るためのテストです。
ただ、TOEICは非常に知名度の高いテストですので、高い点寸を取ることができれば、英語力のアピールツールとして活用していくことができるのです。
医療事務
女性から絶大な人気を集めている医療事務。
この資格を取得しておくことで、病院の受付や事務としてのキャリアアップを目指すことが可能です。
また、医療事務を取得しておくことで、
- 妊娠
- 出産
- 子育て
など、人生の一大イベントを終えた後でも社会復帰しやすくなります。
難易度は高いが稼げる資格一覧
では次に、比較的難易度が高い資格について詳しく解説していきます。
取得するのは簡単ではありませんが、仮に取得できれば、大幅な報酬アップに繋げることができますので、興味がある人は挑戦してみてください。
中小企業診断士
中小企業診断士というのは、学生からも社会人からも人気の高い資格です。
経営コンサルタントとしての唯一の国家資格となっていて、この資格を持っているだけでクライアントからの信頼を勝ち取れる場合があるのです。
中小企業診断士を取得することで、経営コンサル会社への就職や転職が有利になりますので、より高い報酬を得たいと思っている人にはおすすめです。
また、スキルと経験を積み、クライアントからの信頼を集めることができれば、独立開業もしやすくなります。
公認会計士
公認会計士というのは、
- 弁護士
- 医者
と並ぶ三大国家資格の1つです。
この資格は非常に社会的地位が高く、将来性や安定性についても文句なしと言えます。
公認会計士を取得することができれば、
- 監査人
- コンサルタント
- 組織内会計士
などとして活動することができますし、業種に囚われず活躍することが可能になりますので、取得難易度はかなり高いですが、興味がある人は挑戦してみましょう。
宅地建物取引士
宅地建物取引士は国家資格となり、不動産業界に入りたいと思っている人にはぜひ取得してもらいたい資格です。
また、不動産業界以外でも、
- 金融業界
- 土木、建築業界
などでも重宝されます。
毎年約20万人が受験する大人気の資格となっていますので、興味がある人は挑戦してみましょう。
税理士
税理士というのは、
- 税務申告
- 会計業務
- 税務関連のコンサルタント
など、企業活動における重要な業務を担うことができる資格です。
この世に企業が存在している限り、税理士の需要が尽きることはありませんので、かなり取得難易度は高いですが、興味のある人は挑戦してみてください。
社会保険労務士
社会保険労務士、通称「社労士」は、従業員の労働管理や、年金、社会保険に関するエキスパートです。
中には、
「AIに仕事を取られる仕事だ」
という人もいますが、社労士の仕事は年金や社会保険などの書類作成のみではありません。
場合によっては、企業の労務問題や労働管理状況に関するコンサルを行うこともあり、このような状況に応じたコンサルというのはAIでは現状不可能です。
また、一度取得すれば生涯有効ですので、リスク回避や安定性という面でも非常におすすめできます。
まとめ
社会人としての信頼を作り、効率的にキャリアアップを目指していくのであれば、資格を取得しておくことがおすすめです。
とはいえ、資格には様々な種類がありますし、難易度が高いものから低いものまで幅広く存在しています。
どの資格を取得すべきかで悩んでいる人は、今回紹介した人気資格の中から、自分のライフプランや目的に合った資格を探してみると良いでしょう。